いろは歌

いろは歌とは

今日は、いろは歌について勉強していくぞ!

“いろはにほへと〜”ですか?

そうじゃ。
「いろはにほへと」で知られ、順番を表す際に今でも使われる「いろは歌」じゃが、実は、「いろは歌」は見事に仏教の真理を表現している傑作なのじゃよ。 
 それでは、いろは歌を、漢字をあてて読んでみるかのぅ。

①いろはにほへと ちりぬるを → 色は匂えど 散りぬるを

②わかよたれそ つねならむ → 我が世誰ぞ 常ならむ

③うゐのおくやま けふこえて → 有為の奥山 今日越えて

④あさきゆめみし ゑひもせす → 浅き夢見じ 酔いもせず

耳にしたことはありましたがこんな漢字だったのですね。

そうじゃ。意味としては、たとえば、、、

①花はその美しさを輝かせるが、いつかは散ってしまう

②いったい常住不変のものがあるだろうか

③有為転変の迷いの山を今日越えれば

④夢を見たり酔ったりすることもなく、平安な悟りの境地に暮らせるだろう

というものじゃ。

つまり、①②では、この世が無常ではかないことを、③④で、無常を悟ることで、執着や煩悩から解き放たれ、心が静かにいられることを歌っているわけじゃ。これは、『涅槃経』というお経のなかにある「諸行無常 是生滅法 生滅滅已 寂滅為楽」という文言を表現していると言われとるぞ。

「いろは歌」は長い間、空海が作ったとされてきたんじゃが、現在ではその真偽はあやしいとされているぞ。
47文字を一度だけ使用するという非常に限られた条件のなかで、仏教の真理を文学的に表現できるのは、空海のような天才しかいないだろうと考えられたんじゃろうな。

なるほど(合掌)

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